So-net無料ブログ作成
検索選択
睡眠障害 ブログトップ

睡眠障害─まとめ [睡眠障害]

「腰椎椎間板ヘルニアはすべて悪である」と思うな!
 私は、うつ病後に残存しておりました「入眠障害」が腰椎椎間板ヘルニアで治りました。まあ偶然の産物ではあるのですが・・。
 痛みが強烈で夜中に寝返りしたときなどに目が覚めてしまうため、入眠障害(←うつ病による)+中途覚醒(←腰椎椎間板ヘルニアによる)という状態に陥り、あまりの眠気に昼間、国道を走っていて信号待ちの時に熟睡してしまい・・。本当にご迷惑をおかけいたしました。
 ただ、その強烈な眠気は私を「睡眠障害」から解放してくれました。
 まさに災い転じて福となる!でした。

詳細は↓
 http://akasama.blog.so-net.ne.jp/2016-04-05-6


その睡眠薬必要ですか?
 【2016年4月10日付日本経済新聞・日曜に考える】

私の感想:
 私がうつ病を患い睡眠障害に陥った際に服薬していたのは非ベンゾジアゼピン系睡眠薬のマイスリーです。正確には、マイスリーの後発品を服薬しておりました。
 抗うつ薬は私の場合効果があまり感じられませんでしたが、睡眠薬は効果を実感できましたので依存症になってしまいました。飲まないと眠れない!
 うつ病が治っても、入眠障害は続いており「一生の付き合いかな・・」と諦めかけていたとき救ってくれたのが腰部椎間板ヘルニアの痛みによる中途覚醒でしたね。

詳細は↓
 http://akasama.blog.so-net.ne.jp/2016-04-11-3


https://www.facebook.com/atsushi.kasama.9/posts/585984924904524
私がうつ病を患った理由

詳細は↓
 http://akasama.blog.so-net.ne.jp/2016-05-18-1


……2013年1月11日 ぶり返し

 1月9日から以前の不調をぶり返している。昨日は、殺される悪夢を見て、助けてと叫んだ。夜は寝付けず、夜中に3回ほど目覚め、早朝覚醒。
 9日から急に体重が減っている。9月の体調不良と体重減少も同時に起こっている。
 【樋口直美:私の脳で起こったこと レビー小体型認知症からの復活. ブックマン社, 東京, 2015, p63】

私の感想:
 眠れないのは本当に辛いです。
 私も、うつ病は治ったのに「不眠症」からは解放されず、マイスリー依存症になっておりました。
 その依存症から私を救ってくれたのは、何度もFacebookで書きましたように、腰部椎間板ヘルニアの発症でした。これもあり得ない展開でしたね。
 あまりの痛みに、マイスリーが効かなくなり、極度の睡眠不足になり、限界を超えたときにそれは起きました。国道の信号待ちで瞬時に眠ってしまうというあり得ない状況! これは皆さんから批判されましたね! まあ当然ですよね。
 しかし、この“どこでも眠れる病”が私の睡眠リズムさえもリセットしてしまい、私は睡眠障害から解放されました。

 まさに どこの教科書にも書かれていない睡眠障害治療法です
 しかし、この治療を行うためには腰部ヘルニアを起こし、しかも手術せずに痛みに耐える必要がありますので、試そうと思って試せる治療法じゃないんですよね・・。ラッキーというか表現がむつかしい・・。

詳細は↓
 https://www.facebook.com/atsushi.kasama.9/posts/591608627675487?comment_id=591614917674858¬if_t=feed_comment¬if_id=1464729529990057


睡眠障害からの脱却に関して

刺激制御療法
1 眠くなったときのみ寝床へ行く
2 寝床で本を読んだり、テレビを観たりしない
3 眠れなければ寝床から出る
4 毎朝同じ時間に起きる(休日も)
5 昼寝はしない(ただし、健康な人は昼寝して構わない)

詳細は↓
 http://akasama.blog.so-net.ne.jp/2016-06-01


パーキンソン病における不眠の原因と治療法

 不眠を含む睡眠障害は、パーキンソン病の非運動障害として、患者のQOLにも大きく影響します。パーキンソン病では入眠までの時間が延長し,総睡眠時間が短縮して睡眠効率が低下し,睡眠が分断化することから,不眠の訴えは高頻度にみられます。その原因としては,睡眠・覚醒機構に関連するニューロンの変性や,パーキンソン病症状に関連する睡眠の障害,抑うつや幻覚・妄想に伴う不眠,パーキンソン病に合併した睡眠障害による不眠があり,それぞれ対処法が異なります。
 全般的な不眠治療としては,まず睡眠環境・睡眠衛生改善を中心とした非薬物治療を行います。良好な夜間の睡眠には,日中の一定以上の覚醒と活動が必要であり(恒常性維持機構),日中は寝床で過ごさず十分な活動をするよう心がけ,特に長時間の昼寝を避けることが重要です。昼寝で深い睡眠をとらないようにして,長くても30分以内にとどめ,特に夕方以降には寝ないように注意します。また,睡眠覚醒のリズムを一定に保つことも重要であり(体内時計機構),就床・起床時刻はできるだけ毎日そろえ,朝~午前中には十分な光を浴びるようにします。日光の入る窓辺で過ごしたり,朝に散歩をするのも有効です。また,年齢とともに睡眠時間は減少する傾向があり,長時間寝床で過ごしすぎると,入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒を増強し,熟眠感が得られない原因となります。薬物治療としては不眠症治療薬を用いますが,ふらつき・転倒リスクや持ち越し効果を考慮する必要があり,持続時間の短い非ベンゾジアゼピン系薬剤や,筋弛緩作用のないメラトニン受容体アゴニストやオレキシン受容体拮抗薬から処方を開始し,同系統の多剤併用は避けるようにします。(以下省略)
 (回答者:岡 靖哲 愛媛大学医学部附属病院睡眠医療センター長)
 【2016.7.16日号日本医事新報No.4812・質疑応答 プロからプロへ p58】


名大など「オレキシン」役割解明
 脳中枢で痛み止め
 【2016年7月29日付中日新聞・総合】

私の感想:
 DLBの「認知機能(注意・集中)の変動」の要因に、ドーパミンじゃなくってオレキシンが関与してるってことはまさかないよね・・。

詳細は↓
 https://www.facebook.com/atsushi.kasama.9/posts/616630618506621


睡眠障害 役割と生きがいの賦与―睡眠障害への対応法 [睡眠障害]

朝日新聞アピタル「ひょっとして認知症-PartⅡ」第619回『役割と生きがいの賦与―睡眠障害への対応法』(2014年9月22日公開)

 シリーズ第157回「認知症のケア─『退院してほしくない』と思った介護者」(http://apital.asahi.com/article/kasama/2013051300001.html)において指摘しましたように、「認知症の行動・心理症状」(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia;BPSD)の中でも、睡眠障害(特に、夜間の不眠)は介護破綻に繋がりかねない緊急事態である(http://www.inetmie.or.jp/~kasamie/hyottoshite508.pdf)という認識が担当医に不足しておりますと、初期対応が遅れることになります。認知症患者さんにおいては、実に71%の人が何らかの睡眠障害を有しており(Rongve A, Boeve BF, Aarsland D:Frequency and correlates of caregiver-reported sleep disturbances in a sample of persons with early dementia. J Am Geriatr Soc Vol.58 480-486 2010)、在宅介護を続けていくうえでの大きな阻害要因となるのです。
 不眠に関わる諸問題については、「ひょっとして認知症? Part1─家族が困惑する認知症患者さんの不眠・頻尿(第95~100回)」などにおいて詳しくお話しましたね(http://www.inetmie.or.jp/~kasamie/hyottoshite95-100.pdf)。
 では睡眠障害に対する基本的な対応方法はどのようにすればよいのでしょうか?
 独立行政法人国立長寿医療研究センター行動・心理療法部の福田耕嗣医師は不眠(insomnia)に対して直ちにできるケアとして以下のような項目を挙げております(服部英幸編集:BPSD初期対応ガイドライン ライフ・サイエンス, 東京, 2012, pp91-92)。
・休日も含めて、規則正しい就寝・起床時刻を保つ。
・日常的に有酸素運動を行う(16時前に行うのがよい)。
・楽しめる活動やレクリエーションを行う。
・昼寝を制限する。
・日中は、なるべく日光を浴びるようにする。
・ベッドは睡眠時のみ使用し、ベッド上で生活(読書する、テレビを見るなど)しない。
・ベッド周りの環境をよくする(エアコンの使用、音や光の遮断など)。
・入床の3時間前には、夕食・カフェイン摂取・喫煙を済ませておく。
・入床の1時間前から刺激を避け、トイレに行っておくなど徐々に寝る準備をする。
・入床後30分経っても眠れない場合は、一度離床し眠くなってから再度入床する。
・温めた牛乳・バナナなどの軽食を摂る。

 カフェインは午睡後の覚醒レベルを高める目的で使用されることもあります。具体的な活用方法を以下に記載しましょう。
 「午睡後の覚醒をよくするためには、休む前にお茶などカフェインの入った飲み物を少量摂ると、30分後くらいにはカフェインの血中濃度が上がり、覚醒の手助けになります。カフェインの作用時間は4時間程度とされていますが、個人差があるため、その都度調整が必要です。」(編集/鈴木みずえ 著/赤井信太郎:パーソン・センタードな視点から進める急性期病院で治療を受ける認知症高齢者のケア─入院時から退院後の地域連携まで 日本看護協会出版社, 東京, 2013, pp35-43)
 以上のようなケアを実践しても不眠が解消しない場合には薬物療法が検討されることになります。
 どのような薬物治療が試みられることが多いのか参考までに少しご紹介しておきましょう。
 島根大学医学部精神医学講座の河野公範医師は、「AD(アルツハイマー型認知症)の睡眠障害に対する薬物療法の治療成績は一定しない。したがって、『認知症にみられる睡眠障害』に特異的な治療法があるわけではなく、認知症ではない『高齢者にみられる睡眠障害』に準じた治療が行われているのが実際である。すなわち、薬物療法を行う場合には比較的筋弛緩作用が少なく、ふらつきを生じさせにくいとされている非ベンゾジアゼピン(BZ)系睡眠薬を少量用いる(一部改変)」(河野公範、長濱道治、堀口 淳:知っておきたい高齢者の睡眠障害─認知症にみられる睡眠障害. Geriat Med Vol.51 1179-1183 2013)と述べております。
 因みに「Non-BZは国内ではゾピクロン(商品名:アモバン[レジスタードトレードマーク])、ゾルピデム(商品名:マイスリー[レジスタードトレードマーク])、エスゾピクロン(商品名:ルネスタ[レジスタードトレードマーク])の3種類が使用可能である。エスゾピクロンは、ゾピクロンから催眠作用をもつ光学異性体のみを取り出したものである。いずれも超短時間型で、抗不安作用や筋弛緩作用は弱いが、高齢者では薬剤の代謝・排泄が延長しているので、極力低用量を用いる(一部改変)」(田ヶ谷浩邦、村山憲男、袴田優子:知っておきたい高齢者の睡眠障害─高齢者に対する睡眠薬の使い方. Geriat Med Vol.51 1143-1146 2013)ことが重要であると指摘されております。
 ゾルピデムがせん妄を悪化させた事例について、ひょっとして認知症第54回「その他の認知症─薬剤で誘発される認知症(その1)」のFacebookコメントとして紹介しておりますのでご参照下さい。
 なお私は、アルツハイマー型認知症患者さんが不安・焦燥などの要因よって眠らないと判断した際には、ロラゼパム(商品名:ワイパックス[レジスタードトレードマーク])の0.5mgを頓用で使用することがあります。ロラゼパムはベンゾジアゼピン系の抗不安薬で、特徴としては、効きが比較的速く、血中半減期が短く筋弛緩作用が弱いので高齢者にも使いやすい薬剤だと思います。

Facebookコメント
「かかりつけ医のための不眠診療のコツ」・その1
 2014年10月3日、三重大学大学院家庭医療学の竹村洋典教授が、「かかりつけ医のための不眠診療のコツ」という演題にてご講演されました(主催:エーザイ株式会社)。
 当日の司会を私が務めました関係で、平素はあまり勉強することのない「不眠症」の分野についての見識を深めることができました。
 竹村洋典教授の講演をお聴きし、私が印象に残りました部分を皆さんにご紹介したいと思います。

 その前に先ずは、竹村洋典教授が配布されましたレジュメより、睡眠薬の構造的分類についてまとめてご紹介します。
1)バルビツール酸系・非バルビツール酸系:
 呼吸・循環抑制強、致死的(例:芥川龍之介)、
 耐性・依存大、使用は限定的
2)ベンゾジアゼピン系:
 比較的安全、比較的耐性・依存は小
3)非ベンゾジアゼピン系(マイスリー[レジスタードトレードマーク]、アモバン[レジスタードトレードマーク]):
 さらに安全、さらに耐性・依存は小、深い睡眠

 非ベンゾジアゼピン系(マイスリー[レジスタードトレードマーク]、アモバン[レジスタードトレードマーク])は第3段階&第4段階の深い睡眠を増やしてくれることが大きな特徴です。こうした背景もあり、米国でのシェアは非ベンゾジアゼピン系が71%(2005年処方ベース市場構成比)となっており日本とは逆(日本では77.9%がベンゾジアゼピン系)になっています。
竹村洋典教授:
 「肩こりの強い方、不安が強い方の場合には、非ベンゾジアゼピン系ではなくベンゾジアゼピン系を優先して使用することもあります。」

 竹村洋典教授は、睡眠不足と血圧との関係、中途覚醒と2型糖尿病との関係についても言及されました。高血圧、糖尿病はともに認知症のリスクファクターですよね。
 睡眠不足の人においてはアドレナリンが高くなっており(交感神経が亢進)、血圧が高くなります。不眠傾向にある高血圧患者は、睡眠薬で高血圧が改善することもあります。
 竹村洋典教授は、「米国においては、医師はガイドラインを面白いくらい忠実に守りますので、『不眠症は高血圧、糖尿病、肥満、脂質代謝異常症のリスクファクター』と報告されてから、不眠症を治療しないと訴えられる可能性を考慮し、きっちりと治療しますよ。」とも話されておりました。
 特に、non-REMが浅く、REMが頻繁に起こる質の悪い睡眠が良くないと指摘されておりました。ですから、深い睡眠を増やしてくれる非ベンゾジアゼピン系が米国においては好まれるのだと説明されておりました。
 そう言えば、質の悪い睡眠はアルツハイマー病とも関係しておりましたよね。
 ノンレム(non-REM)睡眠は、脳の休息であり、高等な動物であればあるほど多くなるそうです。特に、徐波睡眠(第3段階&第4段階の深い睡眠)は、意識して記憶する知識の定着と深く関与しており、睡眠時間の長さよりも睡眠の質を高めることが重要であると竹村洋典教授は指摘されました。
 また、糖尿病との関係では、中途覚醒(睡眠維持障害)の人では、耐糖能異常の危険率が高く、新規に2型糖尿病を発症する相対危険率が4.8(飲酒を1.0とすると)であることもご紹介されました。
 睡眠時間と2型糖尿病との発症リスクをみますと(米国男性住民1,139名・16年間の追跡調査)、睡眠時間7時間の人の発症リスクを1.0とした場合の2型糖尿病発症の相対リスク(95%CI)は、6時間睡眠のグループは1.93、5時間未満では2.60でした。一方、8時間睡眠のグループは1.40、8時間超のグループは3.63でした(Yaggi HK, Araujo AB, McKinlay JB:Sleep duration as a risk factor for the development of type 2 diabetes. Diabetes Care Vol.29 657-661 2006)。睡眠時間は短すぎても長すぎても好ましくないという結果のようですね。
 竹村洋典教授は、「以上述べてきたように睡眠障害への対応は極めて重要であり、きちんと眠ってもらうことが大切であるので、初期には頓用を避け(←頓用だと、眠れるか眠れないかということに意識が集中しやすいので)、そして漸減して徐々に減らすことが大切です(漸減法)。減薬がある程度進んだら休薬日を設けますが、休薬日は休日の前夜などが好適です。そして、最終的には頓用にします。」と睡眠薬の導入および中止方法について説明されました。

 講演の最後には、入眠障害の患者に有効な「刺激制御療法」についてもご紹介されました。
刺激制御療法:
1 眠くなったときのみ寝床へ行く
2 寝床で本を読んだり、テレビを観たりしない
3 眠れなければ寝床から出る
4 毎朝同じ時間に起きる(休日も)
5 昼寝はしない(ただし、健康な人は昼寝して構わない)

P.S.
 2014年10月3日に開催されました講演会「かかりつけ医のための不眠診療のコツ」におきましては、『睡眠薬の適正使用・休薬ガイドライン(編集:三島和夫)』も配布されました。その本に書かれております高齢者の不眠症に関する記述を以下にご紹介しましょう。
 「高齢者ではベンゾジアゼピンが蓄積しやすく、薬物感受性も亢進するため、安易なべンゾジアゼピン系睡眠薬の連用は、日中の眠気、認知機能障害、健忘、運動失調、めまい、反跳性不眠などを引き起こし、転倒や骨折といった重大な有害事象を引き起こす要因になるとされる。また、60歳以上の高齢者では、不眠に対してベンゾジアゼピン系睡眠薬を使っても十分なリスク・ベネフィット比が得られないことがメタ解析で指摘されていることもあり( Glass J, Lanctot KL, Herrmann N et al:Sedative hypnotics in older people with insomnia: meta-analysis of risks and benefits. BMJ Vol.331 1169 2005)、慎重な処方が求められる。
勧告:
 高齢者の原発性不眠症に対しては非ベンゾジアゼピン系睡眠薬が推奨される。ベンゾジアゼピン系睡眠薬は転倒・骨折リスクを高めるため推奨されない。メラトニン受容体作動薬については転倒・骨折リスクに関する臨床(コホート)データが乏しく推奨に至らなかった。高齢者では睡眠薬による不眠症の改善効果のエフェクトサイズに比較して、相対的に副作用のリスクが高いため、不眠の重症度、基礎疾患の有無や身体的コンディションなどを総合的に勘案して睡眠薬の処方の是非を決定すべきである。【推奨グレードA】」(編集/三島和夫:睡眠薬の適正使用・休薬ガイドライン じほう, 東京, 2014, pp105-110)

Facebookコメント
Q3 睡眠薬、睡眠導入剤、安定剤の違いは何でしょうか?
A(患者向け解説):
 「睡眠導入剤と睡眠薬の間に本質的な違いはありません。睡眠導入剤という名称は睡眠薬の中でも作用時間が短いタイプの薬の総称として便宜的につけられたものです。睡眠薬の作用時間(効果の持続時間、体から消えていく時間)はさまざまで、症状の強さや特徴により使い分けられます。これに対して(精神)安定剤は抗不安薬とも呼ばれ、不安症状の緩和を目的として用いられます。
 睡眠薬にはベンゾジアゼピン系睡眠薬、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬、メラトニン受容体作動薬などがあります。ベンゾジアゼピン系薬物は多種類あり、それぞれ不安や緊張を緩和する作用、眠気を催す作用(催眠作用)、筋肉をほぐす作用の強さが異なります。ベンゾジアゼピン系薬物の中でも催眠作用が強いものが睡眠薬として、催眠作用が比較的少なくて不安や緊張の緩和作用が強いものが抗不安薬として使用されています。抗不安薬は就寝前の緊張をほぐして眠りやすくするために睡眠薬代わりに用いられることもあります。」(編集/三島和夫:睡眠薬の適正使用・休薬ガイドライン じほう, 東京, 2014, pp61-63)

Facebookコメント
Q26 抗うつ薬も不眠症に効果がありますか?
A(患者向け解説):
 「うつ病患者の大多数では不眠が認められます。うつ病の治療薬である抗うつ薬は気分の落ち込みだけでなく、不眠症状にも効果を発揮することがあります。ただし、抗うつ薬の種類によって不眠に対する治療効果に違いがあります。うつ病治療の第1選択薬である選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は不眠の治療効果は乏しく、別のタイプの抗うつ薬(トラゾドンやミルタザピンなど)がより有効であることがわかっています。気分の落ち込みなどうつ症状を伴う不眠がある場合には主治医とご相談ください。ただし、一般の不眠症(原発性不眠症)に対する抗うつ薬の効果はしっかりと確認されていません。したがって抑うつ症状のない不眠症の方が抗うつ薬を睡眠薬代わりに服用することはお勧めできません。」(編集/三島和夫:睡眠薬の適正使用・休薬ガイドライン じほう, 東京, 2014, pp124-126)

Facebookコメント
Q12 認知症の不眠や昼夜逆転に睡眠薬は効果があるでしょうか?
A(患者向け解説):
 「認知症では中途覚醒や早朝覚醒など不眠症状がしばしば見られるほか、午睡が増え、昼夜逆転に陥るなど睡眠リズムが乱れます。また、不眠に伴って夜間徘徊やせん妄(意識混濁による興奮)などの異常行動も見られます。しかし、認知症の不眠や異常行動に対して十分に有効で、かつ安全な薬物療法はありません。睡眠薬や抗精神病薬などの催眠鎮静系向精神薬の効果は限定的で、長期間服用すると、むしろ過鎮静のため午睡が増加することがあります。」(編集/三島和夫:睡眠薬の適正使用・休薬ガイドライン じほう, 東京, 2014, pp84-88)

睡眠障害 ブログトップ